C3虫歯とは、虫歯が象牙質を越えて歯の神経(歯髄)まで達した状態を指します。
強い痛みが出たり、夜眠れないほどズキズキしたりすることもあり、放置すると歯を残せなくなる危険があります。
C3はC2よりも進行しているため、治療もより本格的なものが必要です。
C3虫歯の主な症状
- 冷たいもの・熱いものが強くしみる
- ズキズキとした強い痛み(特に夜間)
- 噛むと痛い
- 神経が壊死している場合、痛みが一時的に消えることもある
C3虫歯の治療法
1. 根管治療(歯の神経の治療)
- 虫歯が神経に達している場合、歯髄を除去して根管を清掃・消毒します。
- その後、根管に薬剤を詰めて密閉(根管充填)。
- 根管治療が完了したら、被せ物(クラウン)で歯を補強します。
- メリット:歯を抜かずに残せる可能性が高い
- デメリット:通院回数が多くなることがある
2. クラウン(被せ物)による修復
- 根管治療後の歯はもろくなるため、クラウンで補強するのが一般的です。
- 種類:保険の金属クラウン、CAD/CAM冠、セラミッククラウンなど。
- メリット:歯を長期的に守れる
- デメリット:セラミックは自費治療で費用が高め
3. 抜歯になるケース
- 虫歯が根の深くまで進行し、歯を残すことが難しい場合は抜歯になります。
- その後の選択肢としては、ブリッジ・入れ歯・インプラント治療などがあります。
治療の流れ(イメージ)
- 診査・レントゲン撮影で虫歯の進行を確認
- 局所麻酔 → 虫歯と神経の除去
- 根管の清掃・消毒(数回繰り返すこともあり)
- 根管充填(薬剤で密閉)
- クラウンを装着して歯を補強
治療費用の目安
治療法 | 保険/自費 | 費用の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
根管治療+金属クラウン | 保険適用 | 約5,000〜10,000円 | 奥歯によく使われる/見た目はやや劣る |
根管治療+CAD/CAM冠 | 保険適用 | 約10,000〜15,000円 | 白い素材で審美性が良い/部位に制限あり |
根管治療+セラミッククラウン | 自費 | 約80,000〜150,000円 | 見た目が自然で長持ちしやすい/費用が高め |
※費用は目安です。医院や材料によって異なります。
治療後の注意点
- 根管治療後は歯がもろくなるため、クラウンで補強することが重要です。
- 治療中は一時的に痛みや違和感が出ることがあります。
- 再発防止のため、歯磨き・フロス・定期検診を欠かさずに。
まとめ
C3虫歯は神経まで進行した重度の虫歯です。
放置すれば抜歯に至る可能性もありますが、早期に根管治療を行えば歯を残せることも多いです。
強い痛みを感じたら我慢せず、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
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