e.max補綴の前処理と接着手順〜 フッ酸エッチング + Monobond Plus + RelyX Ultimate 〜

e.max（リチウムジシリケート）はガラス系セラミックのため、ジルコニアとは前処理手順が異なります。
フッ酸エッチング → シラン（Monobond Plus） → 歯側ボンディング → RelyX Ultimate セメンテーション
この流れが確実な接着のポイントです。

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使用材料

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補綴物（e.max）側の前処理

Step	操作	ポイント
1	フッ酸エッチング	5%HF：20秒（メーカー指示に準拠）
2	水洗＋乾燥	白濁面を確認（粗造化OK）
3	Monobond Plus塗布	均一に塗布 → 指示時間放置 → 軽く乾燥

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歯側（形成面）のボンディング手順

Step	操作	ポイント
A-1	リン酸エッチング	エナメル20秒／象牙質10秒
A-2	水洗 → やや湿潤状態へ	ドライにしすぎない（ウェットボンディング）
A-3	Scotchbond Universal塗布	20秒しっかり擦り込み
A-4	弱圧エアーで薄膜化	厚膜はフィット不良の原因
A-5	光照射	規定時間を厳守

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セメンテーション

Step	操作	ポイント
B-1	RelyX Ultimate塗布・適合	過不足なく、確実な座りを確認
B-2	余剰除去	ゲル化後に除去すると操作性◎
B-3	最終重合	全周を確実に照射

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臨床での注意点

• サンドブラストは強度低下のリスクあり（基本不要）
• フッ酸処理は必ず時間厳守
• 唾液汚染後は再エッチングではなく再シラン処理

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まとめ

e.max側：フッ酸 → Monobond Plus
歯側：エッチング → Scotchbond Universal
→ RelyX Ultimateでセメンテーション

ジルコニアとは手順が異なるため、材質ごとにプロトコールを明確にしておくことが重要です。