C2虫歯とは、歯の表面(エナメル質)を越えて内側の象牙質まで進行した段階の虫歯です。
まだ神経(歯髄)には達していませんが、冷たいものや甘いものがしみやすいのが特徴。放置するとC3(神経まで進む)へ悪化するため、早めの治療が大切です。
C2虫歯の治療法
1. コンポジットレジン修復(白い樹脂の詰め物)
- 小さめのC2に多く用いられる方法。
- 虫歯の部分を削り取り、白いレジン(樹脂)を詰めて光で硬化。
- メリット:見た目が自然/即日で完了/削る量が少ない
- デメリット:経年で変色や摩耗が起こることがある
2. インレー修復(詰め物:金属・セラミック)
- 虫歯の範囲がやや広い場合に選択。
- 削った後に型取り→技工所で製作→後日装着。
- メリット:強度が高く、噛む力が強い奥歯にも対応
- デメリット:通院が2回以上必要/金属は見た目が目立つ
3. セラミック治療(自費)
- 見た目と清掃性を重視する場合に有効(セラミックインレー等)。
- メリット:自然な色合い/変色しにくい/汚れが付きにくい
- デメリット:保険適用外のことが多く費用が高め
治療の流れ(イラストイメージ)
- 診査・診断:レントゲンや視診で虫歯の大きさ・位置を確認
- う蝕除去:虫歯の部分のみを丁寧に削る(健全歯質の温存)
- 修復方法の選択:レジン/インレー/セラミックなどを決定
- 修復:
- レジン:その場で充填・光照射で硬化
- インレー/セラミック:型取り→仮封→後日装着
- 調整・研磨:噛み合わせと接触点を確認し、仕上げ研磨
実際の手順や機材は医院により異なる場合があります。
治療費用の目安(比較表)
治療法 | 保険/自費 | 見た目 | 耐久性 | 費用の目安(1本) |
---|---|---|---|---|
コンポジットレジン(樹脂) | 保険適用 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 約1,000〜2,000円 |
メタルインレー(金属詰め物) | 保険適用 | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | 約3,000〜4,000円 |
セラミックインレー | 自費 | ★★★★★ | ★★★★☆ | 約40,000〜80,000円 |
※費用は目安です。材料や部位、医院・地域により異なります。正確な金額は診察時にご確認ください。
治療後の注意点
- 噛み合わせ・しみ感の確認:違和感があれば必ずご相談ください。
- 二次カリエス予防:毎日の歯磨き・フロスに加え、3〜6か月ごとの定期検診がおすすめ。
- 食生活:砂糖の摂取頻度を減らし、間食の回数をコントロール。
まとめ
C2虫歯は「削って詰める」治療が基本です。進行すると神経治療(C3)が必要になるため、冷たいものがしみる/食べ物が引っかかるなどのサインを感じたら、早めに受診しましょう。
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