「冷たい水が歯にしみる」「甘いものを食べるとピリッとくる」——そんな経験はありませんか?
このような症状は知覚過敏(ちかくかびん)によるものかもしれません。
この記事では、歯がしみるときの主な原因や自宅でできる対処法、歯科医院での治療法について詳しくご紹介します。
歯がしみる原因とは?
歯は通常、一番外側からエナメル質、象牙質、歯髄という3層構造になっています。
歯がしみるのは、一番外側のエナメル質が剥がれ、象牙質が露出して刺激を受けているからです。
その原因として、以下のようなことが考えられます。
- 過度なブラッシング:ゴシゴシみがきすぎるとエナメル質が削れます。
- 歯ぐきが下がる(歯周病や加齢):根元が露出して敏感になります。
- ホワイトニング直後:一時的に神経が刺激を受けやすくなっています。
- 噛み合わせの不具合や歯ぎしり:歯に微細な亀裂が入ることがあります。
- 虫歯や詰め物の不具合:しみる原因となることもあります。
自宅でできる応急ケア
応急処置として、症状を悪化させないためには、自宅で以下のようなことに気を付けて生活をするとよいでしょう。
- 知覚過敏用の歯みがき粉を使用する
- 「シュミテクト」などが有名です。即効性はありませんが、継続使用で効果が期待できます。
- やさしく歯をみがく
- 軽い力で、やわらかめの歯ブラシを使って丁寧にみがきましょう。
- 刺激物を控える
- 冷たい・熱い・甘い・酸っぱい食べ物や飲み物はなるべく避けましょう。
- フッ素入りのうがい薬やジェルを活用
- 歯の再石灰化を促し、保護効果が期待できます。
🦷歯科医院での治療方法
次に、実際に歯科医院で行う治療方法について説明していきます。しみる原因を検査や診察で確認したうえで、適切な治療が行われます。
- フッ素塗布:表面を強化し、刺激を和らげる処置です。
- 知覚過敏抑制剤の塗布:神経への伝達を抑えるお薬を使います。
- 詰め物や被せ物によるカバー:象牙質の露出部を保護します。
- 噛み合わせの調整:歯ぎしりなどが原因の場合、ナイトガードを作ることも。
- 虫歯や詰め物のやり直し:原因が明らかな場合は治療が必要です。
⚠️歯がしみるときのNG行動
以下の行動は、症状を悪化させる恐れがあるため避けましょう。
- ゴシゴシ強くみがく
- 歯間ブラシやフロスで無理に押し込む
- 「そのうち治る」と放置する
しみる症状があるということは、何らかのトラブルのサインです。自宅でできる応急処置を試してみても改善しない場合は、歯科医院で診てもらいましょう。
💡まとめ:軽いしみでも、放置は禁物!
「ちょっとしみるだけだから」と軽く考えがちですが、早期の対処が悪化を防ぐポイントです。
セルフケアで改善が見られない場合や、日常的にしみる症状がある場合は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてくださいね。
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